デジタル・カメラで文書を複写する 2
1回あきましたが、デジタル・カメラで文書を複写するための Tips。本題です。
まず、おことわり
前回の最後にも書きましたが、わたし自身はカメラにはまったく詳しくないので、詳しいかたからみたらとんでもないことをしているのかもしれません。まったくの素人であるにもかかわらずこんなことを書いているのは、つぎのふたつの理由からです。
- 歴史研究を学んでいても撮影のノウハウを習う機会がほとんどない。残念ながら、こういう実務的なテクニックは歴史研究の教科書にはほとんど載っていない。
- ビジネス文書の管理のために、デジタル・カメラで複写したいというひともけっこういるのに、三脚あるいはコピー・スタンドを使わないである程度効果をあげるにはどうしたらよいのか、ということについては少なくともウェブ上では情報があまりみつからなかった。
そのようなわけで、あえて自分のやっている未熟な試みをさらして、いろんなかたのご意見をうかがいたいと思ったからです。おかしなことを書いている場合は、ご指摘いただけるとたいへんうれしく思います。
目標
ここでの目標はつぎのように設定します。
1. いつでもどこでも手軽に運べるものしか使わない。
- 一眼レフではなく、コンパクト・デジタル・カメラ(コンデジ)を使う。
- 三脚やコピー・スタンドは使わない。
- 無反射ガラスは使わない。
おそらく、これだけでもかなりムリな注文です。特に、三脚やコピー・スタンドを使わないという目標は、カメラ好きなかたには怒られてしまうかもしれないくらいのものです。(実際、わたしはカメラ用品店で怒られてしまいました。なにも怒らなくたって…、と思いますが)。しかし、ノート・パソコン(画面で確認しづらいので B5 より小さいものは避けたい)を常時携帯することを考えると、重いものや壊れやすいものを持ち運ぶわけにはいかないのです(撮影のプロなら話は別ですが)。
2. 読み取り可能な画像をとる
- 陰影をなるべくなくす。
- ボケさせない。
- OCR で認識可能なレヴェルにする。
三脚さえ使わないというのですから、「美しい写真」を撮るのは最初からあきらめるしかありません。そのかわり、「最低限これだけは」という基準が以上のものです。OCR 認識がある程度できるようにするというのは非常に重要です。読み取った文書はいずれテキスト化しなければ、使いみちが大幅に制限されますから。
3. なるべくお金をかけない
しがない一学生としてはやはり…。
とりあえず、目標はこのようなところにおきます。
使うもの
使うものはすべて、いつも持ち運ぶカバンに入るだけのものにします。歴史研究を志すひと以外にも、ビジネスでこういうテクニックを使いたいひともいるでしょうから、究極的にはビジネス・バッグに収まるものだけしか使いません。カメラ好きの方々、スミマセン(でも、こういう方向にマニアックに進んでいくといういきかたもありなんじゃないかと思います)。
これなら、確実にビジネス・バッグに収まりますね!いつでも携帯できます。問題は、どの程度実用的なのかです。本当にこれで読み取り可能なものが複写できるのか。
次回それをチェックしてみます。
デジタル・カメラで文書を複写する 1
デジタル・カメラで文書を複写する 2
デジタル・カメラで文書を複写する 3 ←三脚/スタンドが使えない場合
デジタル・カメラで文書を複写する 4 ― コピー・スタンド
デジタル・カメラで文書を複写する 5 ― コンパクト・デジタル・カメラの選びかた ←改訂中
デジタル・カメラで文書を複写する 6 ― 複写キットの見直し
デジタル・カメラで文書を複写する 7 ― アーム・三脚・複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 8 ― アーム・三脚・複写台 2
デジタル・カメラで文書を複写する 9 ― 携帯用複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 10 ― 携帯用複写台を自作 ←オススメ!!
デジタル・カメラで文書を複写する 11 ― 三脚で複写