デジタル・カメラで文書を複写する 9 ― 携帯用複写台

いろんな検討の結果、個人的にはアームやクランプを組み合わせて、複写台を自分で作ってしまうのがいいという結論にいたりました(前回のエントリ)。自分でつくるといっても部品をいくつか組み合わせるだけなので、プラモデル感覚でできちゃいます。ところで、携帯できるものとして参考になった既製品がふたつあります。それを今回はご紹介。


ハクバ デジカメ撮影スタンド


これは以前にも紹介しましたが、わたしが愛用しているものです。作りはしっかりしています。セッティングも簡単なので本当に重宝します。オススメ。わたしは気に入りすぎてふたつも持ってます。折りたたみ式の台がついているので、十分な広さの平らな作業場所があれば使うことができます。

メリット:

  • 折りたたむことができるので携帯性に優れる。
  • クランプなどで挟まないので平らな場所さえあれば作業できる。

デメリット:

  • 延長ポールをかませたりできない構造になっているので高さが出せない。A3くらいまではいけるけど新聞くらいの版になると撮影困難です。
  • 製品として完成されていることの裏返しなのかもしれないが拡張性はほとんどない。
  • 台の脚部分が撮影のじゃまになることがある(メリットの裏返し)。ただ、板でも置いてしまってその上で作業すれば解決できると思います。

高さが出ない問題が、わたしの用途にとってはちょっと惜しいところなのですが、それをさしひけばとても気に入っています。なお、富士フィルムからも同様の製品が出ています。新宿はビックカメラさんで現物を触らせてもらいましたが、「FinePix」というシールが貼ってあるところ以外はほとんど同じみたいです。OEM品なのかな?(ちがうかもしれませんけど)。

パッケージから出したところ。ビニールに入っているのは収納用の袋。


LPL ユニバーサルカメラスタンドUCS-10


万力で机の端にポールを取り付けるタイプ。ハクバのデジカメ撮影スタンドと同じくポールを傾けて位置の調節をします。文書はA4サイズくらいならぎりぎりいけます。ポールを縮めたときのサイズはとっても小さいので、ビジネスバッグに入れて持ち歩きもできます。ホワイトボードの撮影をするときなどに三脚の代用として使うこともできそうです。万力で取り付けるタイプのほかに、クリップで取り付けるものもあります。携帯を考えると万力タイプのほうがいいと思います。

メリット:

  • パーツがひとつにまとまっているうえ軽いので非常に携帯性に優れる。
  • 小さいので机の端につけっぱなしにしていても邪魔にならない。

デメリット:

  • 延長ポールなどをかませられないので拡張性がない。
  • ポールが短いのでA4を超える版の文書は撮影困難。

そのようなわけで、出先で大きな荷物を運べないときにちょっと撮影したいかもしれない、というようなときに使えそうです。ちょっとした旅行中とか、打ち合わせとか。あるいは、机の端につけっぱなしにしておいて、小さいものを撮るときに使う、というような使い方もよかろうと思います。しかし、この製品も高さが出ない問題を抱えているので、あくまでも簡易コピー・スタンドということになります。

おりたたんだところ。非常にコンパクト。


デジタル・カメラで文書を複写する 1
デジタル・カメラで文書を複写する 2
デジタル・カメラで文書を複写する 3 ←三脚/スタンドが使えない場合
デジタル・カメラで文書を複写する 4 ― コピー・スタンド
デジタル・カメラで文書を複写する 5 ― コンパクト・デジタル・カメラの選びかた ←改訂中
デジタル・カメラで文書を複写する 6 ― 複写キットの見直し
デジタル・カメラで文書を複写する 7 ― アーム・三脚・複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 8 ― アーム・三脚・複写台 2
デジタル・カメラで文書を複写する 9 ― 携帯用複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 10 ― 携帯用複写台を自作 ←オススメ!!
デジタル・カメラで文書を複写する 11 ― 三脚で複写