デジタル・カメラで文書を複写する 11 ― 三脚で複写

文書の複写のための試行錯誤について書いてきましたが、だーれも見てくれているかんじがないのでやる気をなくしかけていたら、メキシコの歴史研究をしているおともだちのおばらくんから反応がありました。ちょっとうれしかったです。だんぜんやる気が出ます。で、今回は彼の工夫をご紹介。掲載写真も彼にもらったもので、許可をもらって掲載しています。


エレベータの下側にカメラを付けられないタイプの三脚をつかったとき、あるいは三脚の脚を大きく広げられないときの工夫。複写用に三脚買うなら断固エレベータの下側にカメラ取り付けられるタイプを選ぶやろと思っていたのですが、彼の工夫でいけばけっこう廉価な三脚でも複写の用に足ります。なのでけっこうオススメかも。わたしは三脚持ってないのでまだ試してませんけどね。



具体的には、三脚に水平あるいは斜め上方に伸びるアームをかませてカメラをとりつけるという方法です。わたしにはアームかませるにしてもエレベータの下側からという思い込みがなぜかあったので、ああそうかというかんじがありました。これなら脚を大きく広げる必要はないし、ローポジション非対応みたいな廉価な三脚でもいけるんじゃないかと思います。雲台が三脚に固定でついているようなものですらいけるはずです。


延長ポールとかをかませればいいと思いますが、おばらくんは三脚にハクバの「デジカメ撮影スタンド」付属のポールを付けてみたそうです。これだと、三脚に雲台がついてなくても角度調節できる、というのがミソのようです。




このやりかたでいけば、クランプなどを挟むところがなくてもかなり高い場所から文書をねらえるので、大きな版の文書でもいけそうですね。


懸念があるとすれば安定性でしょうか。三脚使用の定石といえば、「センターポールは伸ばすな」ですが、このやりかたでは伸ばすどころか延長しちゃってますから。でも、複写なので大きなアクションもありませんし、しっかりした機材をちゃんと選べば大丈夫なんじゃないかと思います。三脚の安定のためにはオモリを付けるといいはず。三脚を安定させるテクは、デジカメのツボ.jpさんが参考になります。このサイトもおばらくんが教えてくれました。


というわけで、いろいろ試行錯誤してみなさん情報を共有してくれるとうれしいなと思います。


デジタル・カメラで文書を複写する 1
デジタル・カメラで文書を複写する 2
デジタル・カメラで文書を複写する 3 ←三脚/スタンドが使えない場合
デジタル・カメラで文書を複写する 4 ― コピー・スタンド
デジタル・カメラで文書を複写する 5 ― コンパクト・デジタル・カメラの選びかた ←改訂中
デジタル・カメラで文書を複写する 6 ― 複写キットの見直し
デジタル・カメラで文書を複写する 7 ― アーム・三脚・複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 8 ― アーム・三脚・複写台 2
デジタル・カメラで文書を複写する 9 ― 携帯用複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 10 ― 携帯用複写台を自作 ←オススメ!!
デジタル・カメラで文書を複写する 11 ― 三脚で複写
デジタル・カメラで文書を複写する 12 ― マイクロフィルムのスキャン