TEI Lite 入門


本来なら、ぼくのようなドシロウトよりも、もっと適切なひとがたくさんいると思うのですが、だれもやらないので TEI Lite のドキュメンテーションを少しずつ翻訳してみることにしました。お付き合いください。少しずつコツコツやります。間違いなどがあれば教えてくださると助かります。ライセンスは、GNU General Public License (version 2) です。(表示のしかたがいまいちよくわからない)

〔追記:つづきはこちらを見てください:右側のコラムにある、[カテゴリー]->[TEILite-Documentation]〕
==========================================



TEI Lite: 文書交換のためのコード化:TEI入門―TEI P5 準拠版
ルー・バーナード & C.M. スパーバーグ=マクイーン
原文


はじめに

TEI Liteとは、そもそもは、TEIの監修者たちがTEIコード化スキームのシンプルな導入例として考えたものに与えた名前です。この導入例は、TEI利用者コミュニティの9割のひとの要求のうち9割を満たすようにとつくられました。多くのひとたちが、TEI LiteにTEIのすべてが入っていると勘違いしてしまったり、TEI Liteでも必要以上に重すぎるとかんじたりするだろうことは、今から振り返ると予期できたことでした。

当初のTEI Liteは、既存あるいはそれ以前のテキスト・コード化の慣行を主な下敷きとしていました。特に、Oxford Text Archiveのコレクションやわたしたち自身の経験がもととなっています。そのため、TEI Liteが、事実上の標準とまではいかなくとも、世界中の電子テキスト作成機関やコード化プロジェクトの、少なくとも共通の出発点となったらしいことは驚くにあたりません。TEI Liteのためにこの短かめで読みやすいマニュアルをわたしたちが作成したことも一因かもしれません。

多くの「電子テキスト作成機関」がいち早くTEI Liteを採用し、その多くが独自の説明書と指導マニュアルを作成しました(そのうちいくつかはTEIチュートリアルページの一覧にあげられています。TEI Liteは、TEI準拠のオーサリング・システムの基礎としても広く採用されています。また、TEI Liteの入門用文書は、教育目的で広く利用されており、多くの言語に翻訳されています(次の翻訳一覧を参照してください。http://www.tei-c.org/Lite/)

XMLにもとづくTEIガイドラインであるTEI P4には、組換えメカニズムが組み込まれており、TEI Liteの生成はその一例とされています。このガイドライン発表の機会に、多少の修正がほどこされたXML準拠版が作成されました。しかし、1997年の初版以来この現行版まで、大きな変更を加えられた版は作られていません。今回の改訂はTEI P5に取り入れられた多くの機能を生かしたものです。この文書の以前の版を使っているひとたちに影響がありそうな変更点の一覧は、Appendix A Substantive changes from the P4 versionに挙げられています。


ルー・バーナード、2006年2月

==========================================
The TEI Guidelines are copyrighted by the Text Encoding Initiative Consortium, and are made available under the terms and conditions of the GNU General Public License (version 2).