デジタル・カメラで文書を複写する 8 ― アーム・三脚・複写台 2

アーム・クランプ・万力・ポール
専用の複写台はけっこう値がはります。しかしこれをよく見てみるとつくりは簡単なんです。そこで、部品を組み合わせて同様のものを自分でつくれないか。新宿はヨドバシカメラ(カメラ館)の照明器具売り場の店員さんに相談にのってもらいました。


結論:万力あるいはクランプで机にポールを垂直に固定し、それに水平にアームを取り付けるというのがよさそうです。クランプというのは、ポールや机などをはさんで器具をとりつけるための器具です。

参考: マンフロットのアームキット

これを駆使すればかなりいろんなことができそうです。ポールがなくてもたとえば近くの本棚にアームをくっつけてしまうとかいったこともできます。たとえば、Konakさんが紹介されています(こんなふうにきれいな写真がとれるようになるといいなあと思います)。


メリット:

  • 伸縮可能なポールがあれば三脚なみの携帯性をだせる。
  • 万力あるいはクランプを挟むところがあればどこでも使える。
  • ポールが一本だけで台もついていないので狭い場所でも作業が行なえる。
  • 場所をとらないので自分の作業場所があれば常時設置がかんたん。
  • 拡張性が高い。たとえば、
    • クランプとアームを組み合わせれば難しい環境でもけっこういける。
    • ものすごく大きな版の原稿を複写したいときには長いポールを使って高さを出すことで解決できる。

デメリット:

  • 挟むところがないとお手上げ。
  • こまごました部品が多くなるのでセッティングのお手軽さには多少欠ける。


こうした撮影/照明器具は、マンフロットLPLなどが有名です。マンフロットはしっかりしていますがそこそこ高価です。


まとめ

三脚
お手軽さを求めるなら三脚を。複写以外にもいろんな用途に使えますし。ただし、     
  • 作業中は場所をとる。
  • ファインダーをのぞきながらの作業は困難(→コンピュータからの操作が前提であれば関係なし)。
  • 撮影可能な版の大きさは脚の長さ(とカメラのレンズ)に依存し拡張は困難。
専用の複写台
事務所がちゃんとあってお金があって業務用で使うならこれ(にしてもいいかも)。ただし、
  • とっても高価。
  • 場所をとるうえ収納が困難。
  • 重いし大きいし携帯はまず難しい。
  • ポールの延長はまずできないので、撮影できる版の大きさに制限あり。
アーム・クランプ・万力・ポール
個人で大量に複写する可能性があるならこれ。携帯性・拡張性に優れるうえ作業時に場所をとらない。ただし、
  • 挟んで固定するところ(机の端とかポールとか)がないと使えない。(いざとなったら椅子とか使えそうですけど)。
  • 廉価な三脚よりはちょっと高価になる可能性あり。ただし、専用の複写台と比べたらずっと安い。


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