デジタル・カメラで文書を複写する 10 ― 携帯用複写台を自作



アームやクランプを組み合わせて複写台をつくりたいのですが(前々回のエントリ参照)、マンフロットのアームとかちょっと高いので、もう少し安上がりに自作してみようと思いました。形状としては前回紹介した、LPLのユニバーサルカメラスタンドUCS-10を参考にします。

これのもっと大きいものをつくろうと思います。


部品をそろえる
そろえるものはつぎのとおり。書いてある値段は、2009年12月末にわたしが新宿のビックカメラさんとヨドバシカメラさんで購入したときのだいたいの値段です(レシートが今見当たらないのでだいたいの値段になってしまいました)。

万力
角度調節機構付きの万力。my pickup →LPL製 商品名不詳 "PHOTO DIGITAL ACCESSORY" と記載。4,000円弱(写真上段右端)。新宿ビックカメラで購入。
ダボ
三脚用のネジがついているダボ。1,000円前後(写真上段中央)。新宿ビックカメラで購入
自由雲台
自由雲台についてはいろいろあるのでお好みのものを。my pickup →SLIK SBH-120 3,980円(写真上段左端)。新宿ヨドバシカメラで購入。
延長ポール
下に三脚用ネジ穴、上に三脚用ネジがついている。my pickup →ハクバ KUP-80 一脚ポール80 3,822円(写真下段)。新宿ヨドバシカメラで購入。


ポイントは角度調節機構付きの万力を見つけることができたことです。クランプでもいいのですが、今回つかったもののほうが構造が単純になります。新宿ビックカメラの三脚売り場の店員さんにアイディアをいただきました。ダボは700〜800円くらいからありますが、黒で統一したかったので、1000円くらいのものを購入。自由雲台はコンパクトデジカメしか使わないのであれば、2000円弱くらいで買えるモデルでかまわないと思います。わたしは一眼レフを買ったら三脚で使いたいので、ある程度の重さに耐えられるモデルにしました。

〔追記〕
クランプだと挟める部分の面積が小さくてもいけそうなので、やっぱり今回つかった万力よりもいいかもしれません。次回日本に帰ったらやってみます。


全部で11,000〜13,000円くらいでアセンブルすることができるという計算になります。ハクバのデジカメ撮影スタンドと同じくらいの値段ということですね。今回利用したお店ではポイント10%が還元されるので、一番安いパーツで組み立てれば実質1万円を切るというところでしょうか。



組み立てる
順番に組み立てるだけです。かんたんですね。



万力にダボをつけたところ。



けっこうコンパクトになるので携帯には問題なし。上の定規は30cm。


完成
ハクバの80cm延長ポールを使うことにしたのでかなりの高さがでます。



既製品と比べてみたところ。圧倒的な高さを実現しています。



取り付け部分の比較。一番奥が自作のもの。挟める場所がなければお手上げという問題は残したままではあります。



Ricoh R8使用で、新聞片面が問題なく入ります。



作業台が小さかったりさらに高さがほしかったりするときは、机や椅子に取り付けて逆向きにしてしまうという裏技も。取り付ける場所さえ確保できれば、80cm を大きく超える高さが出せるということです。


というわけで、なかなかいいんじゃないでしょうか。満足できる出来になりました。商品化したいくらいですね!


こいういうパーツはカメラ屋さんの三脚売り場や照明用品売り場で手にはいります。店員さんに相談して自分独自の道具を組み立てるのはなかなか楽しいものです。ぜひみなさんも。


デジタル・カメラで文書を複写する 1
デジタル・カメラで文書を複写する 2
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