デジタル・カメラで文書を複写する 7 ― アーム・三脚・複写台

文書を複写するとき、どうやってカメラを固定するかというおはなしです。お手軽に既製品を使うなら、主な選択肢は三脚を使うか専用の複写台を使うかということになります。


三脚
9,000円くらいからエレベータの下端にカメラをとりつけられるタイプの三脚を購入することができます。具体的にはこういうことです(→こういうこと)。水平に伸びるアームをかませてやるとファインダーをのぞきながら撮影ができますが、脚が邪魔をするので大きな版の原稿だと複写できないこともかんがえられます。カメラは雲台やLブラケットをかませてとりつけます。


下向きにとりつけられない三脚の場合は、足を一本伸ばして前に傾けます。このとき後ろに伸ばした足におもりをつけて安定させます。でも、この場合は原稿が大きくなるほど不安定になります。


メリット:

  • 携帯性に優れている。
  • そこそこ安いものもある。
  • 複写以外にもいろいろ使えるので汎用性が高い

デメリット:

  • 脚が影をつくるので光をしっかり気にしなければならない。
  • 脚を開かなければならないので広い作業場所が必要になる。


専用の複写台

一般的に複写台(コピー・スタンド)というのは、がっしりとした台に垂直にポールがたてられていて、それにカメラを下向きに取りつけるための台がついているというようなものです。カメラ台はふつうポール上を上下移動させることができるようになっています。さらに、高価なものになると照明用のアームがついていたりもします。たとえば次のようなものです。(LPLコピースタンドCS-6)。ランプハウスを外して引伸ばし機を使うこともできるそうです。


メリット:

  • 複写専用なので作りがガッチリしている。
  • 最初にセットしてしまえば撮影するごとにセッティングする必要がない。

デメリット:

  • 巨大かつ重い。ちょっと動かすだけでも大変。携帯はほぼ不可能といってよい。
  • 高価。
  • 汎用性に欠ける。複写/接写以外に使い道がない。


専用の複写台は日本だとLPLがだしています。

(つづく)


デジタル・カメラで文書を複写する 1
デジタル・カメラで文書を複写する 2
デジタル・カメラで文書を複写する 3 ←三脚/スタンドが使えない場合
デジタル・カメラで文書を複写する 4 ― コピー・スタンド
デジタル・カメラで文書を複写する 5 ― コンパクト・デジタル・カメラの選びかた ←改訂中
デジタル・カメラで文書を複写する 6 ― 複写キットの見直し
デジタル・カメラで文書を複写する 7 ― アーム・三脚・複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 8 ― アーム・三脚・複写台 2
デジタル・カメラで文書を複写する 9 ― 携帯用複写台
デジタル・カメラで文書を複写する 10 ― 携帯用複写台を自作 ←オススメ!!
デジタル・カメラで文書を複写する 11 ― 三脚で複写