デジタル・カメラで文書を複写する 4 ― コピー・スタンド

最近、携帯用のコピー・スタンド(複写台)が届いたので、さっそく使ってみました。ハクバ「デジカメ撮影スタンド」です(参考)。12500円ほどで購入しました。



リコーの R8 にエツミのレリーズブラケットを装着。



三脚と比べたときのメリットとデメリットはこんなかんじです。


メリット

組み立てたときに場所をとらない
三脚の場合、大きめの文書を撮影するには、距離をとるために脚を大きく伸ばさなければなりませんが、コピースタンドだと文書と同じくらいの面積さえあれば(小さくても)十分です。文書館の机の上で作業ができるので、周りの迷惑にもならず、後ろめたさがありません。
組み立てが簡単
文書撮影に特化しているので、慣れていなくても組み立て等が簡単にすばやくできます。


デメリット

多少重い
三脚にはかなり軽量のものもありますが、このコピー・スタンドはそれなりの重量があります。気合を入れて撮影に行くときには、問題なく持ち運べますが、常時携帯はちょっと難しいというかんじです。
多少長い
折りたたんだときでもけっこう長いので、わたしの場合は文書館に行くときに背負うバックパックからはみ出してしまっています(けっきょく入りました)。この点も、常時携帯を阻む要因です。


総合的に見て

  • 運ぶときに少し重くて長いというデメリットはありますが、もちろん携帯不可能なほどでもなく、文書複写をするとわかっているときには十分持ち運べます。ちゃんとした三脚用バッグを用意すれば問題ないでしょう。
  • 組み立てたときにスペースをとらないというところがポイントで、少し大きな作業机があれば、コンピュータを横に置きながら仕事ができます。
  • 総合的には、重さも長さも承知の上だったので、非常に満足しています。これで、シャッター・スピードが遅くなるような環境でも、複写はバッチリです。


なお、わたしは、カメラは、リコーの R8 にエツミのレリーズブラケットを装着しています。上の写真では、見開きで A3 サイズの文書を撮影していますが、何の問題もなく画面に入りました。もう少し大きめの文書でもいけます。


あとは、文書に無反射ガラスを置きたいというところですが、酸化の激しい古い文書などでは難しいでしょう。無反射ガラスを置くと、ページをめくるたびに置きなおさなければいけないので、時間が限られているときにはあきらめるしかないように思います(わたしの知らない裏技があったら教えてください)。


作業は、立ちっぱなしで、ページをめくってはカメラのファインダーをのぞきながら、レリーズでパチリ、という動作の繰り返しになります。前回の、ストラップ+カメラホルダーという組み合わせと比べると、身体的にはずっとラクです。


今後は、普段はストラップ+カメラホルダーの「お手軽複写セット」を持ち歩き、気合を入れて「撮影しにいくぞ!」というときにはコピー・スタンド持参というスタイルになりそうです。



デジタル・カメラで文書を複写する 1
デジタル・カメラで文書を複写する 2
デジタル・カメラで文書を複写する 3 ←三脚/スタンドが使えない場合
デジタル・カメラで文書を複写する 4 ― コピー・スタンド
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デジタル・カメラで文書を複写する 6 ― 複写キットの見直し
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